すぐに京都に行きたくなる旅メディア

RECOMMEND

TRAVEL PAD

この記事をシェア

このエントリーをはてなブックマークに追加

  • お役立ち
  • 特集_サブ①

爆買い中国人の次は中東マネー ハラルツーリズムに秘める可能性

halal-jpn

◇これからはハラルツーリズムが熱い


買いが2015年の流行語にノミネートされたことに象徴されるように、日本を訪れる中国人の旺盛な消費活動が、経済の起爆剤として注目されています。しかし、中国バブルがはじけたとの見方もあり、中国ブームはもうそう長くないかもしれません。

そしてこれからは『ハラルツーリズム』は爆買いブーム後の日本を潤す大きな可能性を秘めています。

photo1

ハラルツーリズムとは、厳しい戒律を守るイスラム教徒のために提供される旅行のことで、食事は戒律を守って調理し、ホテルではアルコールを提供せず、寝室にはコーランが置かれます。

ディズニーワールドやユニバーサルスタジオなどアミューズメントパークが集まる、アメリカフロリダ州オーランドでは、近年中東からの富裕層の顧客が増えており、高まるニーズに応えるため、男女別のプールを備える「ハラルツーリズム」のホテルも登場しています。

 

photo4

こうしたハラルツーリズムは、今後急速に伸びていくと予想されています。

ペルシャ湾沿岸の中東国(サウジアラビア、クェート、カタール、UAE、バーレーン、オマーン)からの海外への観光客が消費する金額は、2,014年の640億ドル(日本円で約7兆6000万円)から2030年までに2160億ドル(日本円で約26兆円)に増加すると予想されています。

2014年に中国全体で海外旅行のために支出された金額が1648億ドル(日本円で約20兆円)だということと比較すると、

10年後には、中東からの旅行客がいまの中国人観光客と同じ規模の金額を消費するのだといえます。

そんな中等マネーを取り込めるかの鍵となるのが、このハラルツーリズムなのです!

photo2

 

◇日本のおもてなしがどこまで応えられるのか・・・!?

しかし、日本がハラルツーリズムに取り組むのには現状たくさんのハードルがあります。

今後、ハラルツーリズムの高まりをチャンスととらえ、ムスリムが旅行しやすい国日本として、諸外国に先行して対応していくかが大切になってくるのではないでしょうか。

「ハラール認証」の食材の入手

photo3

一番のハードルはです。最近「ハラル」という言葉が以前よりも広まり、ムスリムでも食べられるハラル認証の表示がされた食べ物やレストランが少しずつ増えてはいますが、その数は十分ではありません。

さらに、中東からの日本への旅行客の『本物の日本食を食べたい』という声に応えるためには、

日本の米や野菜、調味料が今後はハラル認証を取得する必要があります。

現在、ハラルの表示があるレストランの多くは、海外からハラル認証を受けた食材を輸入しており、『本物の日本食』を提供するためには「日本で作られた食材がハラル認証を受けていること」が必要になります。

 

数少ないムスリム対応の宿泊施設

photo5

宿泊施設もムスリムへの対応が求められます。

イスラム教徒は、サラートと呼ばれる礼拝を1日5回行うため、そのためのmeditation roomの確保は必須です。

この礼拝所は男女別でなければならず、また礼拝の前には、体を清めるための小洗場所も必要であり、こうした事細かなサービスがハラルツーリズムを受け入れるホテルには求められます。

 

ほかの旅行客との折り合い

ほかの旅行客とどう折り合いをつけていくのかも、今後の重要な課題となります。

ハラル認証のレストランはお酒を提供することができないため、ビールや日本酒を求める一般のお客さんには諦めてもらわければなりません。

また日本では、最近のテロなどを受けて中東やイスラームなどに対してネガティブなイメージがあるため、ハラルツーリズムが広まると日本人観光客に予期せぬ不満がたまってしまうかもしれません。

ハラルツーリズムは今後大きく伸びる可能性を秘めている反面、受け入れる側が取り組むべき課題もたくさんあります。

日本のおもてなしは、ハラルツーリズムに対応できるかは、今後10年の取り組み方にかかってくるでしょう。

▶参照記事

http://www.usnews.com/news/business/articles/2015/10/20/halal-tourism-emerges-as-businesses-serve-muslim-travelers

http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201511050258