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金閣寺と銀閣寺で見る日本の心「わびさび」

WABISABI

「わびさび」とは

みなさんは、「わびさび」という言葉を使いますか?

日常生活では全くと言っていいほど使うことはありませんね。

しかし、この「わびさび」の概念は外国人から見ればとても興味深いものらしく、ツアーガイドが言うにはかなり聞かれることが多いそうです。

 

ということで、この機会に「わびさびとは」を学び直し、

日本人の心をもう一度振り返りましょう!

 

ですが、「わびさび」とは、定義が非常に曖昧な言葉で人によって違った解釈がなされます。

しかし「わびさび」は、日本の「美」の真髄をなすものと言うことができるのではないでしょうか。

有名な2つのお寺を比較し、「わびさび」とは何かに迫っていきたいと思います。

 

いきなりですが、金閣寺と銀閣寺、どちらかに行ったことがありますか?

金閣寺へ行ったことがある人は多いと思いますが、

銀閣寺へ行ったことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。

 

金箔で彩られた金閣寺

Tanaka/ Kinkakuji/ Wabi-Sabi

14世紀末に建立され、その後金箔が貼られたこの豪華な寺は人々を魅了し、

日々多くの観光客で賑わっています。

 

寺の正式な名称は鹿苑寺というのですが、金の舎利殿(しゃりでん)が

あまりにも有名なため、金閣寺という呼び方が一般的になりました。

 

 静かな趣きのある銀閣寺

銀閣寺

対して、こちらの銀閣寺は物静かな雰囲気で、

金閣寺とはまた違った美しさを持っています。

 

正式には東山慈照寺といいますが、金閣寺との対として銀閣寺と言われています。

全面に金箔が貼られた金閣寺とは対照的に、

大変趣きのある雰囲気と美しい庭園を持っています。

 

金閣寺と比べると、銀閣寺には人を魅了する「華」はありませんが、

どこか人の心を落ち着かせる美しさがありますよね。

それこそ、「わびさび」なのです!

 

「わびさび」

「わびさび」は、この銀閣寺の美しさを理解する上でとても大切なものです。

「わび」とは、「わびしさ」から来ており、「悲しさ」や「寂しさ」の意味があります。

また、「さび」とは、「さびれていく」様を表す言葉で、朽ちていくものを意味します。

このように本来「わびさび」という言葉には否定的な意味がありますが、日本人はこの「寂しくさびれていく」ものの中に美しさを見出してきました。

Tanaka/ Koyo/ Wabi-Sabi

 

11月の紅葉のシーズン、京都には多くの観光客が訪れます。

春に芽吹いた木々が、夏に大きく成長し、そして冬に向かって散っていく。

秋に赤々と色をつける木々の美しさの裏には、そういった「散りゆく」寂しさがあるのかもしれません。

 

このように日本では古くから、「豪華さ」の中よりも「質素さ」の中に、

「華々しさ」の中よりも「静寂さ」の中に、美しさが見つけ出されて来ました。

こうした「質素さ」「静寂さ」の中にある美しさを愛する心こそ、

日本の美しさの真髄である「わびさび」なのではないでしょうか。

Tanaka/ Wabi-Sabi