狛犬が…イノシシ!?足腰の神様・護王神社にお参りー京都・神社巡りの旅ー

先日京都もついに梅雨入りし、じめじめとした天気が続いています。
しかしそれは、たくさんの観光客が訪れる夏がもうすぐそこ!ということ。
夏に向けて京都への旅行を計画している人もたくさんいるのではないでしょうか?
さて、本日は京都の一風変わった神社を紹介するこのシリーズの第4弾!
今回は、なんと狛犬(こまいぬ)がイノシシという護王神社を紹介します!
これまでのシリーズの記事と一緒にご覧ください!
足腰の神様を祀る護王神社
烏丸通り沿い、御所にちょうど面する場所にこちらの護王神社はあります。
記事のタイトルを見て、足腰の神様?イノシシ?どう関係があるの?と思われている方も多いのではないでしょうか。
これにはこの神社に伝わるある物語が関係しています!
時は奈良時代。まだ都が奈良の平城京にあった頃。
現在の岡山県に生まれ、宮廷にて仕えていた和気清麻呂公(わけのきよまろ)という役人がおりました。
当時、道鏡という僧が絶大な権力を持っており、天皇の座を狙っておりました。
道鏡の天皇の位を奪い取ろうとする策略を見事防いだは清麻呂でしたが、道鏡の恨みを買い、足を切りつけられた上、九州へと流刑に処されました。
足を怪我し、歩くこともできなくなった清麻呂は九州へと送られる際、道鏡によって差し向けられた刺客によって襲われます。
しかしその際なんと!
300頭ものイノシシがどこからともなく現れ、これら刺客から清麻呂を守りぬきました。
さらにイノシシたちのおかげで刺客から逃げ切れた清麻呂の足は、なんと不思議と完治しており、歩けるようになっていたのでした!
その後、清麻呂は失墜し左遷された道鏡の後、都へと呼び戻され、平安京建都へと大きく貢献します。
こうして大きな功績を残した和気清麻呂公を祀るため護王神社が建てられ、イノシシたちによってその周りを囲んだのでした。
このような物語から、清麻呂の足を治したイノシシたちにあやかり、足腰にご利益があるとされ、多くの人々が参拝するようになりました。
こちらは「足萎難儀回復の碑」と呼ばれ、石の上に足を合わせて立ち、石碑に触れることでご利益を得られるとされています。
また毎月21日には、「足腰祭」が行われ、参拝者はこちらの「御千度車」を回し足腰の健康を祈願します。
御所の真横に位置するこちらの護王神社。
もし御所へと訪れる機会があれば、是非足を伸ばして足腰の健康を祈願してみてはいかがでしょうか?